文系機知人の読書メモ+α

読んだ本の内容とか私見とかをまとめたり関係のないことを垂れ流すやつです。しばらくは人文系多めです

第9回

玄侑宗久 著 さすらいの仏教語 暮らしに息づく88話 著者は芥川賞作家の僧侶である。本著は日本語としてすっかり定着している仏教由来の語を取り上げて、由来とともに著者の解釈を加えている。我々が使用している意味が実は本来の意味とは変化していたり…とい…

ちょっと余談その2

多分この記事を読んでる方は東北大またはその近辺にいる方が多いと思いますが、 「東北地方インフラ悪くない?」 なんて思ったことはないでしょうか?思ってない方もとりあえず続きは読んでみてください。 東北地方がインフラがあんまり良くない理由は人口が…

第8回

地図で読みとく 江戸・東京の「地形と経済」のしくみ 鈴木浩三 著 江戸周辺はは古代から発展と衰退を繰り返していた。これを日本最大の都市に仕立て上げたのが徳川一門である。 本著では徳川家がいかにして江戸を作り上げたのかを解説している。全体として事…

第7回

色々とあって本が読む機会がなかった。 今回読んだのは、 躍動する青春 日本統治下台湾の学生生活 鄭 麗玲 著 河本 尚枝 訳 1895年、日本は日清戦争に勝利し、台湾とそれに付属する諸島を獲得した。これが日本初の植民地である。 列強の植民地は往々にして本…

ブログ内容の変更

3ヶ月ぐらい不定期で読んだ本(ちょくちょく関係のない話についても触れましたが)について紹介してきましたが、読書する時間とかがなかなか取れなくて更新が滞ることがしばしばありました。もしこのブログを楽しみにしてる方がいたら申し訳ないです…。僕個人…

第6回

今回はそもそもの内容からしてかなり重いので一つだけ。 日露戦争諷刺画大全(上・下) 飯倉 章 著 日露戦争前後まで、諷刺画は写真技術が未発達だということもあって、報道では大きな役割を果たしてきました。当然、必ずしも事実を伝えているとは限りませんが…

第5回

今回は割と分量が増えそうなので1冊だけ。 「昔はよかった」と言うけれど 戦前のマナー・モラルから考える 大倉幸宏著 以前から戦前の日本人のマナーはかなり悪かったということは小耳に挟んでいたことでした。そこで今回はこのような事実を詳しく説明する本…

夏休みにやりたいこと

テスト期間で本読めないんでとりあえず僕が夏休みにやりたいことを垂れ流すので関心のある方は続きをどうぞ。 ①言語をもうちょい真面目にやる これはもう言うまでもないです。最初の方はかなり真面目にやってたんですけどここ2ヶ月ぐらい時間的にも精神的に…

第4回

不調と某実験のレポートのストック作成で本が読めなかったんですが昨日全休で読む時間が取れたので(これを読む方がいるかはさておき)投稿しますねー。 9.漢帝国 ー400年の興亡 漢は「漢民族」などという名称のように、中国を代表する中国史最長の王朝であっ…

第3回(今回からは弾から回に改称しますけど特に意味はないです)

必要ないかもですけど番号振ってくようにしますねー。 4.浅見雅男著 華族誕生〜名誉と体面の明治〜 華族制度が戦前、旧大名や公卿、維新の功労者のために設立された。少なくとも僕はこの華族制度が日本史の授業で目立って取り上げられた印象は受けなかった。…

ちょっと余談

今後のこのブログで取り上げる本についてなんですけど、いかんせん僕の趣味だけで取り上げると人文系か西洋音楽系のものしか取り上げなそうなのでなんか読んでほしい本とかオススメの本とかあったら僕までご一報ください。ただ、ここで取り上げる都合上、ラ…

第2弾

内田宗治著 外国人が見た日本 〜「誤解」と「再発見」の観光150年史〜 観光は今も昔も国に大きな影響をもたらしてきた。日本は幕末の開国以来、外国人を迎え入れるようになったのだが、日本人が見せたいものと外国人が見たいものは異なっていたのである。日…

第1弾(テスト的な)

中澤俊輔著治安維持法〜なぜ政党政治は「悪法」を生んだか 1925年の治安維持法は自由と民主主義の精神に反した悪法であることは否めない。しかし、これは大戦後という状況下で国家の転覆も辞さない動きの活性化に対しての対処であった。社会情勢によって不安…