文系機知人の読書メモ+α

読んだ本の内容とか私見とかをまとめたり関係のないことを垂れ流すやつです。しばらくは人文系多めです

第1弾(テスト的な)

中澤俊輔著治安維持法〜なぜ政党政治は「悪法」を生んだか

1925年の治安維持法は自由と民主主義の精神に反した悪法であることは否めない。しかし、これは大戦後という状況下で国家の転覆も辞さない動きの活性化に対しての対処であった。社会情勢によって不安定化する我が国を維持しようとするためのやむを得ない犠牲だったとも言える。成立当初はさしたる問題にはならなかったが、1928年の改正によって…議会政治とそれによって生まれた法の暴走は今に通じるものがある。