第3回(今回からは弾から回に改称しますけど特に意味はないです)
必要ないかもですけど番号振ってくようにしますねー。
4.浅見雅男著 華族誕生〜名誉と体面の明治〜
華族制度が戦前、旧大名や公卿、維新の功労者のために設立された。少なくとも僕はこの華族制度が日本史の授業で目立って取り上げられた印象は受けなかった。そのため、華族制度についてはあまり知られていないように思われる。本書ではそのような旧時代の支配者たちが維新後、どういう末路を辿っていったのかを知るヒントになっていると思う。こぼれ話も多数収録されており、華族に対しての具体的なイメージがつかめて僕としては面白く感じた。
5.深井有著 気候変動とエネルギー問題
〜CO2温暖化論争を超えて〜
ここ数百年で確かに地球全体の温度の上昇は見られた。だが、それは人類の活動によって生じる二酸化炭素によるものではないという定説が2009年のクライメートゲート事件によって主流になってきた。日本はこのような定説を認めようとはせず、あくまで従来の二酸化炭素削減のための行動ばかりを起こしているというのが筆者の言説である。やや記述に迷走がある気がするがそれでも日本の二酸化炭素削減の政策のそれよりは断然説得力を感じた。
6.古代世界の超技術
〜あっと驚く「巨石文明の智慧」〜
志村史夫著
古代文明において今に残されたものは数多くある。その中には現代の我々ですら驚嘆しうる極めて高度な技術も少なからずあったりする。本著では、このようなまだ科学技術が確立されてない古代に残された技術を現代の科学的な視点から捉えてみようという試みを行っている。もしかしたら古代人には我々の理解を超えるなにかを自然界から受け取っていたのではないかと考えたくなるものである。
7.ニューエクスプレスイギリス英語
古家聡 アン・C・イハタ 著
以前から店頭で気になっていたのでチョイスした。戦前まで日本での英語教育はイギリス英語だった。普段我々が触れているアメリカ英語とは発音や語彙、ちょっとした言い回しが異なっていて、魅力があるように思える。また、本書では英国の文化についても触れられているので英語の別の一面を知るのに役立つと思う。僕個人としてはイギリス英語の方がより興味を惹かれる…
8.古代日中関係史
古代東アジアでは幾許かの混乱はあれだ中国に存在する王朝を中心に運営されていた。日本は自らの国益のため、各王朝に臣従と離反を繰り返しながらも上手く立ち回ってきた。中国側の記した歴史にもスポットを当ててみることで、通常の観点では見えてこなかった古代日本の政治史が見えてくるので、大変面白いと思う。